ル・マン 10 のファクト
1951 年から始まったポルシェとル・マン 24 時間耐久レースのドラマ。 両者が時を超えて織りなしてきたサクセス・ストーリーを記録で辿ってみよう。
01 伝説
02 公道
誰もが知るコースの大部分は幹線道路だ。ル・マン 開催中は全長13.6 km のうち 9km 以上の一般公道を 閉鎖してレーシングマシーンが走行する。今日に至るまで、 コースレイアウトは計 14 回変更されているが、なかでも レースに最も大きな影響を与えたのは、1990 年に ユノディエール・ストレートに設けられた2か所のシケイン だろう。かつては全長 5.8 km のストレート区間で最高速が マークされ、1971 年にはポルシェ 917 ロングテールが 最高速度 396 km/h を記録している。
03 祝勝
1983 年の総合ランキングトップ 10 のうち 9 台をポルシェ 956 が占め、勝利を収めた。ちなみにそのレースで唯一 9 位に入賞したのは BMW ザウバー。ル・マンの歴史の中でもひとつのメーカーがこれほどの占有率で上位を独占した例は後にも先にもない。
04 永遠
1985 年、ハンス=ヨアヒム・シュトゥックがポルシェ 962 C を駆り、後に伝説として語り継がれる平均速度 251.815 km/h のスーパーラップを記録。今日まで破られる ことのないこのレコードは、後にシケインが設けられたこともあり、今後も永遠に破られることはないだろう。
05 不変
ポルシェはル・マン 24 時間レースに 63 年連続で出場している唯一のスポーツカーメーカーである。ドイツの自動車メーカーとしてポルシェがル・マンに初めて参戦したのは 1951 年、オーギュスト・ヴィエ / エドモンド・ムーシュ組がポルシェ356 SL を駆り 1100 cc クラスを制覇。初勝利を飾ったのだった。
06 初戦
1966 年は、ポルシェ 911 が初めてル・マン 24 時間耐久レースに参戦した年。当時 911 S を操ったジャック・デヴェスとジャン・ケルゲンは、この初戦で 2 リッター GT クラスで見事優勝。
07 多数
ル・マンのスタートについたポルシェカーは 812 台。公式統計データによると、絶対的な記録であるようだ。ちなみにル・マンの初開催は 1923 年。 昨年、90 回目の記念大会を迎えた。
08 日照
伝統的にレースの開催時期は 6 月の日照時間が一番長い 夏至の頃に行われる。 2014 年 6 月 14 日の日没は 21 時 55 分、6 月 15 日の日の出は 5時 53 分。その後のゴールまでは 9 時間 7 分である。
09 頂点
総合優勝 16 回、103 回の クラス優勝。ポルシェは記録的な数字を残している。最近のクラス優勝は 2013 年。
10 終焉
1969 年まではドライバー がコースを横切り走って マシーンに乗車する “ ル・ マン式スタート” が採用 されていた。翌 1970 年は 変則ル・マン式スタート、 さらに 1971 年から現状と同じローリングスタートとなった。