Porsche - 次新元へ

次新元へ

軽やか、スピーディ、ダイレクト、俊敏……。ポルシェ 718 には、さまざまな形容詞を付けることができる。数々の伝説を生んだ 718 のパワーユニットは 4 気筒ターボ・エンジン。伝統を継承しながら未来へと道を切り開く。

その姿を俯瞰で眺めると、ひとめで血筋がわかる。エレガントに曲線を描くフォルム。ボディ中心部の 2 シーター・コックピット。そして切れ上がったヘッドライト。この 3 点は 718 という栄光のコードを象徴するディティールだ。1960 年代、コード 718 はタルガ・フローリオを何度となく制し、セブリング(アメリカ)では実に 18 回にも及ぶ総合優勝を遂げ、世界中で 1000 を超える勝利の栄冠を獲得した。この栄光を継承したのが 1996 年に登場 した初代ボクスターである。そして今、サーキットで育まれた遺伝子と未来的な水平対向 4 気筒ターボ・エンジンを秘めて栄光のコード “718 ボクス ター” として世に送り出される。

この新時代のロードスターは驚きのパワーと低燃費を両立し、上級の “S モデ ル” には可変タービン・ジオメトリーの高出力型ターボチャージャーが与えられる。もちろん先代の意魂を受け継いだシャシーの強化も抜かりなく、 ダイレクトなフィールを醸すステアリングと改良されたサスペンション、そして強力なブレーキ・システムを備え、スピーディな “アジャイル・ドライビ ング” を堪能することができる。

エクステリアにも新たな意匠が散りばめられている。このミッドシップスポーツカーのフロントには、ワイドにカットされた大きなエアインテークが輝いている。そしてフェンダー、ドアエントリーは表現力豊かにリデザインされたのだ。これによってエアロダイナミクスが最適化され、アスリートらしいキャラクターをより強調している。

偉大なるコード “718” はミドシップ・スポーツモデルの新たなチャプターを綴り、そのエッセンスは間もなく兄弟モデルのケイマンにも投影される。

Christina Rahmes
写真 Steffen Jahn