コンセプト

ニューミュージアムの目的は、今日のポルシェAGに至る歴史を来館者に理解してもらうことです。そのために、印象的でわかりやすく、興味を引く手法を駆使しています。ポルシェブランドの名を認識してもらうためには、量産車もレーシングカーと同じくらい重要な存在です。ポルシェのデザインは、モータリゼーションの黎明期においてすでに個人の移動手段に影響を与えていました。

展示エリアは、1948年以前と以降に大きく分かれています。ミュージアムのコンセプトを構成する3つの中心要素は、「ポルシェの理念」、「製品の歴史」、「テーマ展示エリア」です。来館者が展示に沿って進んでいくと、これらの3つの要素がお互いに関連していることがわかるようになっています。

「ポルシェの理念」セクションでは、ポルシェの先駆的な技術ソリューションに焦点を当てます。ここでの対象は、自動車に限らずあらゆる輸送機器に及んでいます。来館者は、ポルシェの歴史を通じて現在の成功へと至る原動力となった価値、動機、フィロソフィーについて学ぶことができます。

「製品の歴史」セクションでは、ポルシェのスポーツカーの歴史が、1948年の第1号車から最新のモデルに至るまで年代順に並べられており、それぞれに用いられた技術とデザインの特徴が説明されています。

「テーマ展示エリア」は、ポルシェの歴史の中でも特に重要なトピックを取り上げます。例えば、「911の進化」のように特定のモデルに絞った展示などです。あるいは、「ル・マン」の栄光のモータースポーツ史といったように、異なる時代の車両を一堂に集める場合もあります。