- 新世代エンジン:VTGを採用した水平対向6気筒ツインターボエンジン
- 新しい8速ポルシェ ドッペルクップルング(PDK)
- よりパワフルなエンジンサウンドを奏でるオプションのスポーツエグゾースト システム
他を圧倒する。
例えば、エンジンには大型のターボチャージャーに加え、ピエゾインジェクターを初めて採用。911 GT2 RS由来のエグゾーストマニホールドは、最適化されたフローレシオによって応答性と効率を向上させます。
給気冷却とエンジンの吸気における方法は、設計を一新。従来の場合、インタークーラーへの空気はリアフェンダーのサイドエアインテークを通じて取り込まれ、エンジンへはリアリッドグリルから供給されていました。911 ターボモデルでは、これとは逆の原理を採用しています。リアエプロンのテールパイプ間に備わる、インタークーラー用に追加された2つの開口部を持つエアアウトレットにより、いっそう効率的なエアフローと給気の冷却が可能になり、パワーの増大がもたらされています。
手に入れたのは、並外れたスポーツ性能。強大なパワーを誇り、911 ターボが427kW(580PS)、911 ターボSでは478kW(650PS)の最高出力を発生。加速性能も驚異的で、911 ターボは静止状態から100km/hまでを2.8秒(ローンチコントロール時)で駆け抜け、200km/hには9.7秒で達します。911 ターボSの0-100km/h加速タイムはわずか2.7秒(ローンチコントロール時)、200km/hには8.9秒で到達。最高速度は911 ターボが320km/h、911 ターボSは330km/hを誇ります。
新設計された8速ポルシェ ドッペルクップルング(PDK)は、駆動力を途切れさせることなく瞬時にシフトチェンジを完了します。先代モデルのPDKに比べて、快適性、パフォーマンス、効率性がいちだんと向上しています。
スポーツクロノ パッケージには、3つの追加機能が備わります。そのひとつがローンチコントロールで、スポーツプラスモードを選択した状態で最も効率のよい発進加速を可能にします。
3つ目の機能は、スポーツレスポンスです。モードスイッチの中央に設けられたスイッチを操作すると、エンジンとトランスミッションは最も素早くパワーを発揮させるための設定にシフト。これにより、最大限のスロットルレスポンスが20秒間継続されます。
Chassis.
Porsche Active Suspension Management (PASM).
ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメントシステム(PASM)は、路面状況やドライビングスタイルに応じて各ダンパーの減衰力を無段階にアクティブ調節する、電子制御ダンパーシステムです。PASMによってボディのロールが軽減されるため、快適性とダイナミクスが高められます。
PASM sports suspension.
911 ターボモデルで初めてPASMスポーツシャシーの装着が可能になりました。PASMスポーツシャシーは、車高を10mm低く設定。固めのスプリングと剛性を強化したスタビライザーを採用しており、PASMのダンパーのチューニングによって、快適性を犠牲にすることなくダイナミックなパフォーマンスを引き上げます。
Porsche Traction Management (PTM).
ポルシェ トラクション マネジメントシステム(PTM)は継続的に強化されています。機能はより確かなものになり、一段と優れた制御を実現。この結果、挙動の精度と安定性が高められます。
Porsche Torque Vectoring Plus (PTV Plus).
ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTV Plus)は、リアディファレンシャルと連動してリアホイールにブレーキをかけることで、ドライビングダイナミクスと走行安定性を強化します。高速でのコーナー進入時には、内側のリアホイールに軽くブレーキをかけます。駆動トルクは外側のリアホイールにより多く伝達されるため、結果として回頭性(ヨーレート)が向上し、コーナーをよりダイレクトかつダイナミックに駆け抜けることができます。
Porsche Stability Management (PSM).
ポルシェ スタビリティ マネジメントシステム(PSM)は、走行中の車が危険な状況に陥った時に車両の挙動を安定させるための自動制御システムです。さまざまなセンサーが車の進行方向や走行速度、ヨーレート(垂直軸周りの回転速度)、横Gを連続的に計測します。PSMはこれらのデータをもとに車の実際の進行方向を解析し、各輪個別にブレーキをかけて車両の安定性を維持させます。
Rear-axle steering.
リア アクスル ステアリングは、パフォーマンスと実用性の向上を同時に実現します。日常のドライビングでは、低速走行中にドライバーがステアリングを操作すると、システムはフロントホイールと反対の方向にリアホイールを操舵します。これはホイールベースを短くした場合と同様の効果があり、回転半径が小さくなります。高速走行などスポーツドライビング時には、システムはフロントホイールと同一方向にリアホイールを操舵します。
Front-axle lift system.
フロント アクスル リフトシステムは、地上高を効率よく上げるための開発がさらに進められています。35km/h以下での走行時には、必要に応じてフロントエンドを約40mm高めることができ、縁石やスロープ、ガレージの入口などで地面と接触するリスクを抑えます。そのためダイナミックな走りを、妨げることなく愉しむことができます。
Porsche Dynamic Chassis Control (PDCC).
ポルシェ ダイナミックシャシー コントロールシステム(PDCC)は、コーナリング中のボディのロールを低減させるアクティブ制御によるロール抑制システムです。走行中に生じたロールを打ち消すよう、フロントアクスルとリアアクスル間で連続的にトルク配分を行い、走行条件にあわせて最適なハンドリングが発揮できるようにコントロールします。これにより、いかなる走行速度でも落ちないドライビングダイナミクス、より精確さを増したハンドリング性能、そしてさらなる快適性を実現しました。
私達は常に、パフォーマンスと同様、制動性能も重視しています。911ターボモデルのブレーキシステムにはコンポジットディスクが備わり、外径はフロントが408mm、リアが380mmの大径サイズを採用。クロスドリル加工が施されたベンチレーテッドタイプで、ブレーキディスクチャンバーはアルミニウム製です。またフロントに対向6ピストン対、リアに対向4ピストン式のアルミニウム製モノブロックキャリパーを装備し、レッドでカラーリングされています。ブレーキキャリパーのカラーは、オプションでブラックを選択することも可能です。
モータースポーツで比類ない制動性能が証明されているポルシェ セラミックコンポジット ブレーキ(PCCB)が、911 ターボSに標準装備されます(911 ターボはオプション装備)。前後ともクロスドリル加工が施されるとともに、フロントが外径420mm、リアが390mmという大径のセラミックディスクを備え、卓越した制動能力を実現します。また、同様のサイズのスチール製ディスクを用いたブレーキシステムよりも約50%の軽量化を実現しています。これによって、バネ下重量が軽減され、特に荒れた路面でのロードホールディング性能と快適性が高まるとともに、俊敏性やハンドリング性能に大きなメリットがもたらされます。
PAAを構成するのは、フロントエアインテークに設けられたアクティブ エアインテークフラップ、弾力性に優れたエラストマー素材の可変式フロントスポイラー、および可変式リアスポイラーです。前後のスポイラーは特定のポジションに角度を変化させるほか、展開と格納を同時に行います。
エアブレーキ機能も装備されています。高速走行で減速する際、選択したドライビングモードに応じてフロントスポイラーとリアスポイラーを自動的に展開し、制動距離の短縮をもたらします。
日常走行での燃料消費量を抑え、一方でスポーツドライビングでは最大限のパフォーマンスを発揮させる。このコンセプトのもとに開発されたのが、フロントエアインテークに設けられたアクティブ エアインテークフラップです。通常の走行時ではフラップが自動的に閉じて空気抵抗を低減。必要に応じて、あるいはスポーツおよびスポーツプラス、PSMスポーツモード選択時ではフラップが開き、エンジンの最適な冷却に貢献します。つまり、冷却用の空気が必要な量だけ供給されるのです。これこそが、高い効率性の裏にあるポルシェのインテリジェンスです。
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- ライトストリップ
- 可変式フロントスポイラー
妥協という選択。
Highlights
リアには“PORSCHE”ロゴを含むシームレスな一体型ライトストリップが装備されており、立体的なLEDテールランプを繋ぎます。
可変フロントスポイラーは先代モデルより低い位置まで展開可能で、エアロダイナミクスを一段と向上させます。
Wheels.
911 ターボには、鍛造製の20/21インチ 911 ターボホイールが装着されます。チタンのツートンカラーで仕上げられるほか、ポルシェ クレストをあしらったホイールセンターキャップが備わります。タイヤのサイズはフロントが255/35 ZR 20、リアが315/30 ZR 21です。これにより、優れたトラクションと横方向のグリップが確保されます。911 ターボSに装着されるのは、ブラックのツートンカラーが精悍さを与える20/21インチ 911 ターボS ホイールです。この鍛造ホイールには、モータースポーツの技術を生かしたセンターロックシステムと、カラークレスト付きのホイールセンターキャップが採用されています。ほかにも、さまざまなデザインのホイールがオプションとして用意されています。
ホイールに関する情報はこちら。
360° インテリア
ギャラリー
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- 10.9インチタッチスクリーンディスプレイ
Porsche Connect- ウェットモード
スポーティでありながらも快適。
GT sports steering wheel.
標準装備されるGT スポーツステアリングホイールを握った瞬間、モータースポーツのエモーションを感じ取ることができます。独特なデザインのサムレストとリム上部のセンターマーカー、そしてインレイをボルトで固定したスポークトリムが、モータースポーツのDNAを明確に物語ります。
Light design package.
実用性を高め、美しさを際立たせる。それを追求したのが、オプションのインテリア ライトデザイン パッケージです。センターコンソールにライトが追加されるほか、ドアハンドル、ドアポケット、フロントのフットウェルおよびリアシートのライトが加えられます。すべてのライトには調光式のLEDが採用されるほか、7種類のカラーから選択することが可能です。
14wayのエレクトリックコントロール スポーツシートは、快適性に優れているだけでなく、横方向のサポート性も抜群です。シートの高さおよびバックレストの角度は、前後位置、ランバーサポート、座面の角度および長さと同様に電動で調節できます。また、充実したメモリー機能も備わっているほか、ヘッドレストには“turbo”または“turbo S”のロゴがエンボス加工されています。レザーのバックレストとキルティングによるシートセンターを組み合わせたシートです。
911ターボ Sには、18way電動調節機能を内蔵したアダプティブ スポーツシートプラスが標準装備されます(911ターボはオプション装備)。座面とバックレスト左右は固めのクッションを使用し、より深めに造られているうえ、ショルダーサポートを備えることで極めて高いホールド性を確保しています。運転席側のメモリー機能では、サイドサポート部を除いたシートポジションの設定すべてを記憶させることが可能です。ヘッドレストには“turbo”または“turbo S”ロゴがエンボス加工されています。
カーボンの編み目仕上げによる、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のフルバケットシートがオプションとして用意されています。重量を最小限に抑えつつ横方向の卓越したサポート性を実現。前後位置は手動で、高さは電動で調節することが可能です。このシートはブラックのレザーで覆われ、シートセンターには小さな穿孔パターンがあしらわれたRace-Tex素材が用いられています。仕上げにもこだわり抜いており、ヘッドレストにはポルシェ クレストがエンボス加工されています。
Sound systems.
BOSE® Surround Sound System.
標準装備されるBOSE®サラウンド サウンドシステムは、911 ターボの室内の音響特性にあわせて最適にチューニングされています。ボディシェルに内蔵した特許取得済の100Wサブウーファーを含め、12個のスピーカーとチャンネルアンプを搭載している点が特徴です。完璧に調和するようセットアップされ、911ターボの車内をまるでコンサートホールのように変えてくれます。
Burmester ® High-End Surround Sound System.
プレミアムサウンドシステムを生み出している世界最高級オーディオメーカーの一つである
その快適性が ドライバーをさらなる地平へ誘う。
Connectサービスについて詳しく見る
Light systems.
LED main headlights with
911ターボには、ポルシェ ダイナミック ライト システムプラス(PDLS Plus)を組み込んだLEDヘッドライトが装備されます。ダイナミック レベライザーやダイナミック コーナリングライト、車速感応式ヘッドライトコントロール機能、およびハイビームアシスタントが備わっており、近距離や横方向、遠方の照射を最適化して安全性を高めます。
LED main headlights with matrix beam including
911ターボSでは、ビームテクノロジーとハイビームアシスタントを内蔵したLEDヘッドライトによって、さらに優れた視界を得ることができます。マトリックスビームは、ハイビームが通常照射する範囲の内、特定の部分の照射を自動的に減らします。個別に制御される84個のLEDが状況に応じて消灯または減光することで、先行車や対向車を眩惑させず、車間エリアおよびサイド付近を最適に照らし出します。またPDLS Plusが一段と優れた視認性を確保し、安全性を向上させます。
Assistance systems.
Porsche Wet mode.¹
システムは、フロントホイールハウジング内の音響センサーが水しぶきを検知することで、路面が濡れていると認識します。著しいウェット状態を検出した場合、ポルシェ スタビリティ マネジメントシステム(PSM)とポルシェ トラクション マネジメントシステム(PTM)は状況にあわせてあらかじめ調整されます。そして路面が濡れていることをドライバーに通知し、手動でウェットモードに切り替えるよう促します。ウェットモードが選択されると、PSM、PTM、エアロダイナミクス、ポルシェ トルクベクトリングプラス(PTV Plus)、およびドライブトレーンのレスポンスが、最大限の走行安定性を確保するために制御されます。
¹ ポルシェ ウェットモードは、さまざまな路面状況や気象条件においてドライバーの運転操作を支援するためのものであり、ドライバーの代わりに適切な走行を行うものではありません。
Collision and Brake Assist.
標準装備される衝突回避およびブレーキアシスト機能は、システムの作動範囲内で、車や自転車などと衝突する危険を低減させます。システムはフロントのカメラを使用し、衝突の可能性がある車や自転車、または歩行者を検知すると、表示と音でドライバーに警告します。
Automatic cruise control.
限界の範囲内で、先行する車の速度にあわせて走行速度を自動的に制御します。フロントエンドの左右に設置されたレーダーセンサーが前方の車両をモニターします。ドライバーが一定の走行速度で走っている場合でも、それより遅い速度で走行する前方の車との距離が縮まると、システムはスロットルを絞るか、軽くブレーキをかけ、あらかじめ設定した車間距離に戻るまで減速させます。
Lane Keeping Assist.
レーン キープ アシストは、システムの限界の範囲内で、カメラを使って前方の車線を検知します。車両が車線から逸脱しそうになると、自動的にステアリング操作に介入することで車線内での走行を維持させます。このシステムにより、例えばロングドライブでの負担を軽減し、快適性が高まります。
Lane Change Assist with Turn Assist.
レーン チェンジ アシストは、システムの限界の範囲内で、レーダーセンサーが死角となる左右の後方をモニターします。後方から急接近してくる車両や死角にいる車両をシステムが検知し、車線変更が危険すぎると判断した場合は、システムはドアミラーに内蔵されたインジケーターを点灯させてドライバーに知らせます。この機能は、特に高速道路などを走行している際の快適性と安全性をよりいっそう向上させます。低速でのコーナリング時には、ターン アシストが後方の安全性を高めます。交差点を曲がる際、後方の死角から接近する車などを検知すると警告を表示して知らせてくれます。
Night Assist.
ナイト アシストは、システムの限界の範囲内でヘッドライトが届かない範囲にある危険を察知し、メータパネルのサーマルイメージによってドライバーに警告します。人や動物が検知されるとイエローでハイライト表示され、さらに車両前方の危険範囲内に入っている場合はレッドで表示されて警告音が鳴ります。同時に、停止距離を制御する機能が作動します。
ParkAssist (Front and rear) Including Surround view camera.
日本仕様ではサラウンドビューカメラが標準装備され、より一層スムーズな駐車や ステアリング操作をお香なうことができます。ポルシェ コミュニケーション マネジメント (PCM)のディスプレイにはカメラの映像と重ね合わせて、ステアリングホイールを切る量に応じて車両の予測進路を示したガイドラインが表示されます。
Remote ParkAssist.¹
リモートパークアシストには、適切な駐車スペースを見つけたり駐車操作そのものを容易にしたりするインテリジェントな支援システムが数多く統合されています。例えば、アクティブパーキングアシスタンス。システムを作動させた状態で適切な速度で走っていると、911ターボは駐車スペースの前を通過した際にその広さを測定し、駐車が可能であるかを判断します。そして、駐車操作の際には、ドライバーの監視のもと、システムがステアリング操作や車両の前進・後退の操作をドライバーに代わって行います。
¹
Surround View.
サラウンドビューシステムでは、フロントエプロンとドアミラーの下部トリムに高解像度のカメラが合計3個装備されます。システムは、リアビューカメラとあわせて4個のカメラにより、車両を真上から見ているような映像をPCMのディスプレイに表示します。また映像の切り替えも可能で、例えば狭い出口などで視認性を高めることができます。
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